公開日:2026年9月6日 最終更新日:2026年10月12日
特殊清掃・遺品整理を手がけるマインドカンパニー合同会社(本社:東京都、代表:鷹田 了)は、孤独死・事故死の現場で発生する死臭について、ニオイ測定器で数値を測る独自の「消臭保証」の運用(ゼロメトリー法)を開始しました。腐敗臭(硫化水素・メチルメルカプタン・アンモニアなど)を含むニオイの強さを、施工の前後で数値化します。数値がゼロになった時点を消臭完了とします。これまで作業者の感覚や経験に頼りがちだった消臭完了の判断を、客観的な数値で示せる体制を整えました。

背景:死臭の消臭完了は「感覚」に委ねられてきた。ゼロメトリー法で問題解決へ。
特殊清掃・遺品整理の現場では、死臭が消えたかどうかを作業者の感覚で判断することが多くありました。そのため、依頼主(相続人・家主・不動産管理会社など)との間で「本当に臭いが取れているのか」という認識のズレやトラブルが起きるケースが少なくありませんでした。特に賃貸物件では、消臭の結果が原状回復や次の入居募集のスケジュールに直結します。第三者にも説明できる判断基準が求められていました。
数値でわかる消臭保証:ニオイ測定器「OMX-ADM」による判定基準
マインドカンパニーでは、この課題に対応するため、神栄テクノロジー株式会社製のハンディ型ニオイ測定器「OMX-ADM」を使い、死臭の原因となる腐敗臭(硫化水素・メチルメルカプタン・アンモニアなど)を含むニオイの強さを、施工の前後で数値化します。数値がゼロになった時点を消臭施工のゴール(完了基準)としています。
- 施工前後に同じ機器で測定し、変化を数値で記録
- 「数値ゼロ」を完了基準とし、感覚や経験則だけに頼らない判定
- 測定結果を依頼主と共有でき、管理会社・オーナーへの報告にも活用可能
実測データ公開:施工前206 → 施工後0
実際の測定では、施工前に206であった数値が、施工後には0まで低下することを確認しています(Before/After写真参照)。
施工前の206は、OMX-ADMの表示範囲(0〜999)のおよそ2割にあたる値です。
- 測定日:施工前 2026年7月14日/施工後 2026年8月15日
- 測定地点:発生源(ご遺体があった場所)の近く
- 天気:晴れ
- 間取り:1K
- 施工期間:30日間(他社が施工した現場のやり直し案件)
この現場は、他社が施工した後のやり直し案件でした。一度の解体では臭気の発生源を特定できず、解体の範囲を何度も広げながら発生源を探し、30日間かけて施工を完了しました。
臭気の発生源は床下だけでなく、壁の中にも
床を解体して床下の汚染を取り除いても、臭いの発生源はまだ残っていました。そこで壁のクロスとボードを開けると、石膏ボードの下部に体液を吸い上げた跡がありました。石膏ボードは水分を吸いやすい素材で、床に広がった体液が下から壁の中までしみ込んでいたのです。汚染は壁の中を通り、隣の部屋側にあるボードの裏面にまで届いていました。表面のクロスには汚れが出ていなかったため、クロスの上から見ただけではわかりません。前の業者は床を解体せず、床の上から塩素系の薬剤を使ったポリッシャー洗浄とオゾン消臭だけを行ったと思われ、そのためにこの汚染が残り、臭いが消えなかったと考えられます。


汚染されたボードは撤去し、壁の中の下地材は洗浄・消臭しました。最終的に、測定値が0になったことを確認しています。


他の臭気測定器とOMX-ADMの違い
OMX-ADMの特長は、生活臭などほかの臭いが残っていても、死臭が消えたかどうかを数値で判断しやすいことです。
- OMX-ADMは、死臭の主な原因である硫化水素・メチルメルカプタン・アンモニアなどの腐敗臭に高い感度を持っています。当社の現場での実測では、生活臭などが残る室内でも、死臭が除去されると数値は「0」になりました。
- 一般的な臭気測定器は、さまざまな臭気物質をまとめて測定します。そのため生活臭や建材の臭いにも反応し、死臭が取れても数値が0になりにくい傾向があります。
このため、「死臭が消えたかどうか」という一点を、依頼主にもわかりやすい形でお示しできます。
消臭保証の対象範囲:死臭とは別の臭気は対象外
なお、死臭の濃度が高い現場では、強い死臭に隠れて、生活臭・カビ臭・排水臭など別の臭気があるケースがあります。こうした臭気は、死臭を取り除いてはじめて感じられるようになることがあります。死臭と直接関係のない臭気物質は本保証の対象外です。除去を希望される場合は、臭気物質に応じた作業日数と料金を別途お見積りします。この点はお見積りの時点でご説明し、ご理解をいただいたうえで施工を進めています。
完了時に「消臭施工完了報告書」を無料でお渡しします
施工前と施工後の測定値、測定の条件、保証の対象外とした箇所を1枚にまとめてお渡しします。費用はかかりません。管理会社さまからオーナーさまへの報告に、そのままお使いいただけます。
※画像をクリックすると大きく表示されます。書式はWord形式でダウンロードできます。
機器の画面写真や施工写真を含む「詳細報告書」も、ご希望に応じて有料で作成します。
代表社員 鷹田 了「死臭が消えたかどうかは、これまで作業者の“鼻”に委ねられてきました。しかし、お客様や管理会社様が知りたいのは『本当に取れたのか』という確かな答えです。数値という共通のものさしを持つことで、依頼主の皆様に安心していただけると考えています。今後も消臭品質の客観化・標準化を進め、業界全体の信頼性向上に取り組んでまいります。」
代表の鷹田は、17年間・2,000件を超える特殊清掃・遺品整理の実績を持ち、IICRC国際認定資格(TCST・FSRT)を保有しています。東京・神奈川・千葉・埼玉を中心に、特殊清掃、災害復旧(火災・水害)、カビ洗浄・予防、消臭除菌などを手がけています。
よくある質問(FAQ)
ゼロメトリー法(ZEROMETRY)の定義
ゼロメトリー法とは、死臭の消臭が完了したかどうかを、作業者の感覚ではなくニオイ測定器の数値で判定する、マインドカンパニー合同会社の消臭施工基準です。施工前と施工後に同じ条件で臭気を測定し、測定値が「0」になった時点を消臭完了とします。
1. 測定の対象
死臭(腐敗臭)の主な原因物質を対象とします。
- 硫化水素(腐った卵のような臭い)
- メチルメルカプタン(腐ったタマネギのような臭い)
- アンモニア(刺激のある臭い)
2. 使用する機器
神栄テクノロジー株式会社製のニオイ測定器「OMX-ADM」を使います。すべての現場で同じ機種を使用し、メーカー推奨に従って年1回の点検・校正を行います。
3. 判定基準
- 完了:すべての測定地点で、測定値が「0」であること。
- 未完了:1か所でも「0」を超える値が出た場合。追加の施工を行い、もう一度測定します。
4. 手順
- 事前測定:施工前に、発生源(ご遺体があった場所)の近くと各部屋の中央で測定します。測定値と、機器の画面の写真を記録します。
- 消臭施工:汚染物の撤去、洗浄、消臭を行います。建材に臭いが染み込んでいる場合は、その部分の撤去も含みます。
- 静置:窓や扉を閉め切った状態で2時間置きます。換気で一時的に数値が下がっただけの状態を除くためです。
- 完了測定:事前測定と同じ地点・同じ条件で測定します。
- 判定と報告:すべての地点で「0」を確認したら完了です。測定結果は「消臭施工完了報告書」(無料)にまとめてお渡しします。機器の画面写真や施工写真を含む「詳細報告書」は、ご希望に応じて有料で作成します。
5. 対象外の臭気
生活臭、カビ臭、排水臭など、死臭と直接関係のない臭気はゼロメトリー法の対象外です。臭いの種類によって必要な薬剤や施工方法が違うため、除去をご希望の場合は現地を確認したうえで別にお見積りします。


